【書評】「ファクトフルネス」ハンス・ロスリング

お久しぶりです。ayakaです。

年末年始からバタバタしているうちに日が空いてしまいました。

またこれから更新していきますね。

本日は書評です。

少し読むのに時間がかかりましたが、読み終えました。これはもっと早くに読めばよかった…….と思いました。

読んだらきっと、何か思うことがあるはずです。早速、内容から紹介していきますね。

どんな内容?

著者は、多くの人と話すうち、その多くの人々がそろって世界の状況を正しく見ることができていない、という事実に気付いたそうです。 さらにその原因が人間の「ドラマチックすぎる世界の見方」にあると判断し、その見方について詳しく解説しています。

①分断本能

②ネガティブ本能

③直線本能

④恐怖本能

⑤過大視本能

⑥パターン化本能

⑦宿命本能

⑧単純化本能

⑨犯人探し本能

⑩焦り本能

上記10の本能のせいで、世界を誤って認識しがちなので(補正してしまいがちなので)、気をつけましょうということです。

言い換えると、人間は思い込みしがちなため、ぱっと見の印象でなく、データを基準にして正しく世界を認識しよう、ということになります。

感想

この本を読むと、勘違いや偏見は、珍しいことでなくむしろ私たちの日常にあふれていることに気が付きます。例えば恋人との喧嘩の場面での「男は」「女は」という決めつけのセリフ。お昼のワイドショーで報じられる政治家の失言の炎上。前者の決めつけは分断本能とパターン化本能によって、後者は犯人探し本能によって泥沼化します。

「男は」「女は」という決めつけは言うまでもなくナンセンスですね。まず、恋人同士、相手は個人であって男代表・女代表として関わるべきではありません。また、好きなことや嫌いなことなどについて、たくさん話し合ってみてください。共通している部分がたくさん見つかると思います。つまり同じような感覚を持った人間だということが分かるはずですよね。

政治家の失言については、政治家個人の感覚に対してバッシングが起きるのは当然ですが、その政治家個人や所属政党を叩くだけでは、問題解決にはつながりません。例えば、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言した件について、森氏自身の責任や認識を確認し、それに対して批判するだけではなく、私たちは、この発言が公の場でなされた背景を考え、批判する必要があります。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会では女性蔑視についてどう考えているのか、そもそも日本人は女性蔑視についてどんな認識を持っているのか、私たちは考える必要があります。

女性蔑視発言については、私も考えるところがありましたので、このテーマについては別の記事に書こうと思います。

この本を読むと、物事を冷静な目で分析しようとする意識が醸成されると思います。情報があふれる現代では、冷静さを失うということは避けたいですね。少し長くて難しく見えますが、図解や分かりやすい例えなども多く盛り込んである本ですので、どなたにも理解しやすい本です。図書館や書店などでみかけたら手に取ってみましょう。

それでは、また。

ayaka

例えば、

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